ウェブエンジニアの堀内です。
IT業界は日々技術が進化していくので、エンジニアは勉強を継続していく必要があります。しかし
「仕事が忙しくてなかなか学習の時間が確保できない」「学習内容を覚えていられず次に活かせない」そんなお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
そこで重要なのが「効率的な学習方法」です。
この記事ではアクティブリコールという科学的根拠に基づいた効率的な学習方法を提案します。
アクティブリコールとは
アクティブリコールとは勉強したことを能動的に記憶から引き出す勉強法です。
より効果的なアクティブリコールの実践方法として、思い出す手がかりが少ない状態で記憶から引き出してアウトプットするのがより良いと示唆する研究が複数あります。
つまり、一度「覚えた」と思った技術を自分で使い、さらにそれを繰り返すことによって、いつまでも残る記憶となります。
アクティブリコールを応用した学習方法
1. インプット
アクティブリコールを応用するには、まず学習したい内容をインプットする必要があります。
このとき、インプットする作業に時間をかける必要はありません。アクティブリコール学習法では、覚えた技術を思い出して自分で使うことのほうが重要です。
思い出すための材料を脳に保存しておくイメージでインプットするとよいでしょう。
資格勉強用の問題集で勉強する場合は、答えを見ながらでいいので一周してみましょう。
また、新しいフレームワークのチュートリアルを学習する場合はコードを書き始める前に解説を読んで概念や文法を確認しましょう。
この時点で問題集の解答や、フレームワークの概念、文法を100%理解しなくても大丈夫です。
2. 時間をあける
記憶は、一度忘れたあとにまた覚え直すことで忘れにくくなります。 忘れかけた頃にアウトプットするとよいでしょう。
3. アウトプット
1.で学習した内容を記憶から引き出しましょう。
資格勉強用の問題集で学習した人は、どれくらい覚えているかテストを行ってみましょう。
新しいフレームワークのチュートリアルを学習した人は解説の内容を思い出しながら実際にコードを書いてチュートリアルを進めてみましょう。
難しい場合は模写で構いません。
4. 繰り返す
1.2.3.の内容を繰り返しましょう。
効率の悪い学習法
問題集やチュートリアルをじっくり一周
最初の方で学習したことは、時間が経つと忘れてしまい理解した気になってしまいます。
また、1周目の時点で完璧に理解しようとすると難しく感じてしまい挫折してしまうかもしれません。
時間をかけて繰り返し学習
記憶に定着しますが時間がかかってしまいます。
まとめ
学習した技術を実務で使うことができれば、それもアウトプットになりさらに記憶に定着します。 興味のある技術を学習することはもちろんですが、実務で使用する技術を学習することでさらに現場で活躍できるエンジニアへ成長すると思います。 効率的な学習方法を身につけ、日々変わりゆくIT業界でいつまでも活躍し続けるエンジニアを目指しましょう。