Fenrir iOSエンジニアの鈴木です。
9/1〜9/3のiOSDC Japan 2023にオンラインで参加させていただきました! 以前オフライン参加したときと今回のオンライン参加を比較して感じたメリット・デメリット、また、3日間参加して特に面白かったセッションを紹介していきます。
見たセッション一覧
まずは3日間で見たセッションをまとめてみました。 今年は13セッション+LTを見ることができました!
DAY 0
DAY 1
- 法改正を乗り越えるiOSアプリのリリース戦略 by Tomohiro Moro
- 真似できる!実践的なプロジェクト構成 \~bitkey流簡単レシピ\~
- LT色々
- Mastering SwiftSyntax
- ActorでCoreDataをスレッドから解放しよう
- SwiftUI + KMM 開発で見えたそれぞれの長所と短所
- SwiftUIでの非同期処理データの状態管理を考える
- LT色々
DAY 2
- Human Interface Guidelinesから読み解く標準アプリの素晴らしい体験
- StoreKit2を使った課金システムのフルリニューアル
- 全人類iOSアプリエンジニア化計画〜ピクシブ編〜
- 複雑さに立ち向かうためのコードリーディング入門 by shiz
- Xcode Previewを気軽に利用するためのDI戦略
- SwiftUIに適した新アーキテクチャの導入に挑む
- LT色々
オンラインのメリット・デメリット
はじめにオンラインのメリットです。
今回13セッション見て思いましたがオンラインでもかなり楽しめました! 特にオフラインと比較してよかったのは移動の時間を考えなくていい点です。 次のセッションの開始時間までにリンクを開いていればいいのでとても簡単にセッションを見ることができ、時間や心にも余裕を持って参加することができました。 またオフラインで席が遠すぎて声が聞こえなかったりスライドが見えないなどもないので「このセッションを集中して聴きたい!」等あればオンラインでも十分だと思います。
次にオンラインのデメリットです。
デメリットとして質疑応答やAsk the Speakerは参加できないのでやはり現地での交流やお祭り感を楽しみたい場合はオフライン一択です。 ニコ生にはコメント機能があるのでそちらの一体感は感じられて楽しかったですノノ
中にはオフラインの方でもニコ生で別セッションを同時に聴くなどされている方もいるそうで、楽しみ方は無限大ですね! 自分なりの楽しみ方でiOSDCを盛り上げていきましょう!
特に面白かったセッション
13+LTの中で特に面白かった複雑さに立ち向かうためのコードリーディング入門 by shizについて紹介したいと思います。
複雑さに立ち向かうためのコードリーディング入門 by shiz
軽くセッションの紹介をします。
エンジニアの業務はいろいろありますが、コードを書いている時間よりも実はコードを読んでいる時間の方が長かったりします。 しかし、コードの書き方を学ぶことはありますが読み方を学ぶ機会は意外に少ないです。 このセッションでは脳の認知機能と認知プロセスの働きを活用してコードリーディングの際に感じる複雑さを紐解いていきます。
コードリーディング時に感じるコードの複雑さには実は種類があります。 知識不足、情報不足そして処理能力不足による複雑さです。 そしてこれらは脳の認知プロセスに関係しています。 それぞれの認知プロセスが妨げられることでコードが複雑だと感じているのです。 なので認知プロセスが妨げられないようにそれぞれのプロセスに応じた対策を取る必要があります。 このセッションでは認知プロセスが妨げられない工夫や活用方法をみっちり教えてくれます。 セッションのスライドがリンク先に上がっていますのでよければみてみてください!
感想
他のセッションより長めの30分の枠で集中して聴けて面白かったです! 実際の仕事でもよく「コードがわからない!」状態(情報過多シンドローム)になっていたのでとても勉強になりました。 また、割り込みは脳に負荷がかかるという箇所も大変興味深かったです。割り込みを発生させない工夫だけでなく割り込みから復帰をしやすくする方法も紹介されていてよかったです。
その他、細かいですが発表スライドの上部に現在の階層が書いてあるのがわかりやすかったです。自分はノートに書いていたので階層が書いてあるとメモが取りやすかったです!
また、Day1のToday's Updateで昨年に比べてフィードバックが少ないと聞いたので、登壇者のshizさんにセッションを発表していただいたお礼と感謝を込めて初めてフィードバックを送りました。 iOSDCでは登壇者の方にフィードバックを送ることができます。 Fortee上で簡単に送れるので、来年も参加できたらいっぱい送りたいです。
そして今回記事を書くことでセッションのふりかえりができたと思います。 やっぱり当日理解したと思っていたこともふりかえってみると意外と自分の理解が間違っていることが多かったです。 セッション内の言葉を使うと長期記憶の誤認識ですね...。
今回はiOSDCなのでSwiftが例に上がっていましたが幅広く応用が効く内容なので、iOSアプリエンジニアに限らずぜひいろんな方に見ていただきたいセッションでした!
セッションの内容と相まって大学の講義みたいでした。 メモも講義みたいになりました。(デコっているのは趣味ですw)
感想・まとめ
iOSDCには今年で4回参加させていただいているのですが、徐々に理解できることが増えていくのを実感することができました。また1人で勉強しているとどうしてもモチベーションが下がってきてしまうのでこのようなイベントに参加すると刺激をもらえてよかったです。セッション中にPlaygroundでコードを触ってみたりして楽しかったです。また、セッションで得た知識や意欲をもとに技術を磨くこと、改善していくことが醍醐味の1つだと感じました。
いかがだったでしょうか?今回はオンライン参加での様子と、特に印象深かったセッションのご紹介という形で書かせていただきました。 iOSDCやセッションに興味を持っていただければ嬉しいです!
最後まで見ていただきありがとうございました。