re:Invent2018 Global Partner Summit Keynote を聞いてきました。

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インフラを担当している木村です。

re:Invent では毎年、Keynote で最新のサービスや新機能の発表が行われます。このイベントの一番の見どころということもあり、会場も一番広く、とても盛り上がります。

本日は、Global Partner Summit Keynote というセッションが開催されました。このセッションでは、新機能の発表よりも、パートナーシップ企業がどのように AWS を活用し成功の道を歩んだかといった内容が語られました。

ざっくりまとめ

  • AWS がパートナーシップ企業とともに進化してきた過程について
  • AWS マーケットプレイスにて、 AWS Marketplace for Container と Private Marketplace のサービス開始
  • Globe Telecom 社、Sumo Logic 社、Allianz 社による発表
    • AWS を導入したことによって実現できた、コスト削減やアプリケーションの最適化について
  • Slalorm 社のトークセッション
    • 導入したきっかけや、今後目指したいことについて
  • AWS CEO とのトークセッション
    • CEO から見た、サービス開始当初と今を比較した話や、今後の予測、方針について

AWS の成長は、パートナーシップ企業との連携にあり

私が話を聞いていて感じたのが、思っていた以上にパートナーシップ企業との連携が重要だという点でした。

AWS がここまで進化を遂げられたのは、パートナーシップ企業との連携による成長がとても大きかったと振り返っていました。お互いに Win-Win の関係になるために、お互いに助け合い、ともに進化しながらサービスをリリースしていった結果が今日の AWS の姿なんだそうです。

個人的に感じていることではありますが、日本では特に大企業になればなるほど保守的な考えを持つ企業が多いように思います。保守的な考えにより既存の方法から脱却できず、効率の悪い、コストのかかる方法でシステムを運用し続けている例はたくさんあるように思います。この保守的な考えが、企業の成長の妨げになることもあります。

Slalorm 社や Sumo Logic 社は、まだ AWS がそこまで注目されていない頃からパートナーシップとなり、ビジネスを拡大していったそうです。AWS 側の製品をただ使うだけでなく、より良くするためのフィードバックを欠かさず行うことで、AWS 側も成長でき、また自社のビジネスも大きくすることができる、素晴らしい成功例だなと感じました。

社内で貯めたデータは効率よく活用できているか

セッション中にこんなフレーズを投げかけられました。

データを効率よく活用できなければ、それは地に眠る石油と同じです。それを採掘して意味のある製品へと変換するために、 AWS では様々なサービスが用意されています。
まずは思い切って AWS へ移行せよ!データがあれば面白いことができる!
(会場の翻訳者による翻訳)

私は以前、自動車関連会社で流体解析業務を行っておりました。数日かけて計算した膨大な数値データは必要な部分のみ使用した後、一旦は貯め込むものの、しっかりと整理せず保存していったがゆえに活用しきれず、結局古いものから削除するという現場を幾度となく目にしてきました。

もちろん、会社で決められたセキュリティー・ポリシーがあったため仕方のない部分はありましたが、AWS のサービスを活用することで、単なる膨大な数値データが意味のある数値データに変わった可能性は十分あったのではないかと感じます。

磁気テープデバイスに入った古いデータから今日に至るまでの膨大なデータを掘り起こし、データを AWS へ格納し、様々なサービスを使ってデータを見てみると、新たなデータの見方ができるのかもしれません。データの掘り起こしはとても大変そうに見えますが、実はこのあたりも AWS のサービスが存在しています。

AWS の CEO の話を聞いていて感じましたが、AWS はユーザーがどう感じているかを常に意識してサービスの改善、提案をしています。AWS はお互いに成功できる道を常に模索しています。

さいごに

AWS 教に入信したかのような記事になってしまいました。しかし、日々の業務で使用しているサービスがどのようにしてここまで成長できたのかという点がよく見えたように感じました。

明日の Keynote は新機能や新サービスの発表がたくさんあるかもしれません。明日をお楽しみ!と言って締めくくられたので、明日の Keynote を楽しみにしたいと思います。

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