AWS re:Invent25で学んだConsole-to-Codeについて

クラウドネイティブ技術部の関です。 AWS re:Invent 2025に参加してきました!

今回は、初日の朝に参加したセッション 「Accelerate Your EC2 Adoption with the AWS Management Console」 で学んだ、Console-to-Code の使い方や活用法、そして開発メンバーから直接聞いた現場の裏話を紹介します。

セッション概要と、なぜこの機能に注目したか

登壇者は、Amazonの EC2 Core Team でプロダクトマネージャーを務める John Engel-Kemnetz 氏と、シニアUX & ソフトウェア開発マネージャーの James Gray 氏です 。

このセッションのテーマは、AWSマネジメントコンソールの機能を最大限に活用して、クラウド利用(クラウドジャーニー)を加速させるというものでした 。セッション内では、Console-to-Code以外にも以下のようなEC2コンソールの強力な機能が紹介されました。

Instance Type Finder: ワークロードの要件(Webアプリ、機械学習など)を入力すると、1000種類以上あるインスタンスタイプの中から最適なものを推奨してくれる機能 。

Global Views: 全リージョン・全アベイラビリティゾーンを横断してリソースを可視化し、「あのインスタンス、どこのリージョンに作ったっけ?」といった大量のリソースから即座に特定できる機能 。

様々な機能がある中で、私が最も注目したのが「Console-to-Code」です。

正直なところ、私は普段の業務ではCDKやCloudFormationをメインに使っており、コンソール操作はログやメトリクスの確認くらいにしか使っていませんでした 。 「いまさらコンソール操作?」と少し懐疑的な気持ちであえてこのセッションに参加したのですが、この機能を見て視野が広がりました。

それは、「プロトタイピングはコンソールで直感的に行い、その結果を即座にIaCとして再利用する」という、新しい開発フローの可能性を強く感じたからです 。

Console-to-Code の概要

Console-to-Codeは、その名の通りマネジメントコンソール上で行った操作を記録し、自動的にコードに変換してくれる機能です 。

使い方は非常にシンプルです。

STEP1: EC2コンソール右上の「Console-to-Code」から「記録を開始」を押す

STEP2: インスタンスの起動や設定変更など、やりたい操作を行う

今回はお試しに、以下の3つの操作を行ってみました。

① インスタンスの起動

② IAMロールの変更

③ セキュリティグループの変更

STEP3: 「Stop」を押し、出力したい形式を選んでコードを生成する

記録を停止した後、必要なアクションだけを選択してコード化できます。

今回は、操作のうち「①インスタンスの起動」と「③セキュリティグループの変更」に絞って選択しました。 出力形式は AWS CLI と TypeScript (CDK) を選択してみます。

【CLIの出力結果】

【TypeScript CDKの出力結果】

個人的な便利ポイント

実演と検証を通して、個人的に「これは使える!」と感じたポイントを2つ紹介します。

①記録中の操作の中から「好きなところだけ」をコード化できる

上記の手順でも実施したように、記録中のすべての行動がコード化されるわけではありません。 書き込み(Write)アクションや読み取り(Read)アクションをフィルタリングしたり 、特定の時間までの操作だけを選択したりすることが可能です 。

この機能のおかげでプロトタイピングとしてコンソール上で色々試行錯誤し、最終的に「これだ!」となった設定部分だけを抽出してきれいなコードに落とし込むことができます 。

②コード化できる対象範囲の広さと精度へのこだわり

出力形式は、AWS CLIからCloudFormation、CDK(Java, Python, TypeScriptなど)まで幅広く対応しています 。

セッション中のQ&Aで「生成されるコードの精度」について質問が出ましたが、開発陣からは非常に興味深い回答がありました。

AWS CLIについて:コンソール操作の裏側と同じコマンドのため、100%正確である 。

IaC (CFn/CDK)について:Amazon Q(生成AI)を使用して変換を行っている 。ただし、AI任せではなく、サービスごとにApplied Science Teamが検証を行い、高い精度基準をクリアしたものだけを機能としてリリースしている 。

実際に私がCDKへの変換を検証した感覚としても、生成後に多少の確認や微調整は必要ですが、ゼロから書く手間を考えれば十分に実用レベルだと感じました。

3. 今後の展望

今後の展望についても、開発陣から熱いメッセージがありました。 現在はEC2コンソールを中心に展開されていますが、会場からは「ECSでも使いたい!」という要望が多く上がっていました 。 開発チームもこのニーズを強く認識しており、ECSのような利用頻度の高いサービスへの拡大を優先的に進めているとのことです 。今後はより多くのサービスでこの体験ができるようになりそうです。

まとめ

私のように普段 CloudFormation や CDK を使用してリソース作成を行っていると、ちょっとした検証のためにコードを書くのを億劫に感じたり、デプロイまでのリードタイムにもどかしさを感じたりすることがあると思います。

Console-to-Code はそのような悩みを解決する1つの手段になります。 ぜひお試しください。