AWS GameDay ~Multi-Region Disaster Recovery~に参加しました

インフラ担当の柴田です。 4月26日に行われたAWS GameDay ~Multi-Region Disaster Recovery~に参加しました。

今回は1人で行うGameDayで良い成績を出すのは難しいと思っていたのですが、優勝できたので感想を書いてみようと思います。

チーム名を雑につけなくて良かったなと思いました。

AWS GameDay ~Multi-Region Disaster Recovery~ (ソロ)

AWSではAWS GameDayというイベントを定期的に開催しています。 今回のGameDayは、2023年にAWS Top Engineers、Ambassadors、Jr. Championsのいずれかに認定された人を対象に行われました。

GameDayは、決められた手順書に沿って行うハンズオンとは異なり、用意された課題に対して自分たちで考えて取り組む実践的なトレーニングです。課題を解決するとスコアを獲得できるのですが、ハイスコアを獲得するには、幅広い知識と技術が求められます。 今回は通常のGameDayとは異なり1人チーム(ソロ)で行われました。

学びと勝因

今回1番の学びは、問題文を落ち着いて漏れなく読むべきだということです。 一方で、おそらく勝因は問題文を読み飛ばしながら進めたことです。 ただし、問題文を読み飛ばして、優勝できたのは単なる偶然だと思います。

本来、正しく問題文を読んでいれば上から順番に課題を解かない想定になっていました。 しかし、私は上から順に解くものだろうという思い込みと、問題文を読み飛ばして求められる回答を想像しながらすすめた結果、上から順に問題を解いていきました。

たまたま上の方にある問題は、継続的に得点が入る類いの問題でしたので早めに解いたことで、他の人より多く得点が手に入ったのだと思います。しかし、その結果本来は不要な苦労をすることになったので、問題はしっかりと読むことをおすすめします。

問題文を読み飛ばした結果発生した苦労

問題を上から順に解こうとすると、ある問題が出てきた時点で必要なファイルへのリンクが提供されていませんでした。 その時点で、この問題は後から解く問題だと気づけば良いものを、「まぁどうせ資料が間違えているんだろう」という謎の思い込みから、解決方法を検討しました。

最初、自分でリソースを作成するのかと考えましたが、すでに提供されているファイルの状況からそれは流石におかしいなと思い、メタな思考ですが必要なファイルは同じ場所に集めるだろうと考えて、すでに提供されていたファイルのパスを欲しいファイルの名前に書き換えてアクセスしてみました。 すると、見事必要なファイルが手に入ったのでなんとか、取りかかっている問題を解くことができました。

今回はたまたま、推測が当たっていただけで、ファイルの置き場所が違っていたり、手作業でリソースを作ってしまったりすると、問題を全部解けない可能性もあったので、運が良かったです。皆さんは、ちゃんとの問題文を読んで、想定された手順で作業を進めましょう。

なお、その問題を解いた結果、その後ろにあった問題も自動的に回答したことになっており(本来後ろの問題を解いてから、取りかかるべき問題だったため)、何問かは問題文すら読んでいません。

知識はあるが初めて触った機能が多かった

今回のGameDayで出てきたリソースはよく知っているものでしたが、その中で使う機能については、意外に初めて聞くものや、初めて設定するものが多かったです。

私はインフラ担当ですので、マルチリージョンのDisaster Recovery(DR)に必要な知識は一通り学んでいます。 ただ、基本的には「DRサイトは本当にいりますか?」「DRは他のリージョンにバックアップから復元できるぐらいで良いですよね?」と複雑なDRサイトを作らない方向で調整することが多く、知識だけある状態だったので今回実際に設定してみて良い経験になりました。

ソロ参加の感想

ソロだと全部自分でやらないといけないところが少し辛いです。上手く行かないときに新しい視点を入れることが難しく、延々と悩んでしまいました(運営の人たちに質問はできるのですが、基本的に他の人のネタバレにならないか不安で質問しづらい)。 実際ある問題の求められる答えは分かっているものの、それに必要な作業がどうしても上手く行かずしばらく悩んでいました。最終的には、運営の人からのヒントで、GameDay内に用意されたヒント機能を使って問題を解決できたのですが、この辺りもチーム戦だったらもうヒント使おうよみたいな会話ができたのかなと思います。

一方で、全部の問題を自分で解くことで、設定したことがない機能をいくつか触れて、知識の定着につながったように思います。